硝子体手術で治す網膜の病気

網膜前膜について

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若いころは、眼球の内容の大半は硝子体と呼ばれるコラーゲンを含んだゼリーで満たされています。加齢などの原因でこの硝子体が縮むと、網膜表面にくっついていた硝子体が剥がれていきますが、この際、硝子体の一部が網膜表面にくっついたまま残ってしまうことがあります。これが更に収縮したりここを足場に細胞が増殖することで、徐々に網膜表面に網膜前膜と呼ばれる病的な膜が張って線がゆがんで見えるようになったり視力が低下します。この病気で失明まで至ることは稀ですが、悪化を止めるために硝子体手術でこの膜を取り除く治療が必要なケースがあります。手術により多くの場合視力が改善しますが、「歪んで見える」などの症状が完全に消えるわけではないので、手術を決める際には手術によるメリットを見極めてそれが大きいときに手術を選択するべきと考えます。当院では患者様の状態に合わせて個別によく相談した上でこの手術を提供いたします。


黄斑円孔について

機器写真

先の網膜前膜についての説明であったように、眼球内のコラーゲンのゼリー(硝子体)が縮んで網膜表面から外れるとき、網膜の最も重要な中心部分(黄斑)に穴が開いてしまうことがあります。こうなると急に視野の中心が見えづらくなり、視力が低下します。硝子体手術で黄斑円孔の周囲にある「内境界膜」と呼ばれる膜をある程度の範囲取り除いて眼球の中身を空気に入れ替え、手術後数日間うつ伏せで寝てもらうと、大半のケースで黄斑円孔が閉じます。黄斑円孔が出来てから数か月時間がたってしまうと、せっかく手術がうまくいっても視力があまり改善しなくなってしまいますので、早期の手術をお勧めいたしますが、これについても当院では患者さんによく状態を説明した上で患者さんと相談して最終的な治療方針を決めております。